こんにちは!
知沙都です。
私が働くRed Moon Bar(レッド)で指名制が始まって半年。
バースデーイベントで大コケするも、月間売上No.1だけはきちんとキープしていました。
→ガールズバーのバースデーイベント
私にとっては、戦う相手は自分の売上目標。
コツコツと目標金額に向かって売上を積み上げる日々。
正直なところ、レッドには私以外にガチ勢がいなかったのです。
どの女の子も「もちろん稼げるもんなら稼ぎたいけど、自分の時間や労力はそこまで割きたくないなー」くらいの感じ。
そのため、売上目標の達成がピンチに陥ったことはあっても、No.1の座を脅かされたことはありませんでした。
しかし!!!
ついに強力なライバルが現れます。
もうね・・・
すっごい強敵でしたよ・・・
超ウルトラスーパー強敵でしたよ・・・
彼女がレッドにやって来た日から、私のガールズバーdaysはますます熱く激しいものになっていきました。
彼女の名前は「あゆみさん」。
あゆみさんは過去記事にはすでに登場していますが、どんな子だったのかまだあまり書いていませんでしたね。
さっそくご説明してまいりましょう!
一時期レッドはキャストの雰囲気が良くなく、レギュラーで出勤する子が非常に少なくて。
そのため、ほぼ毎日のように系列他店舗からヘルプに来てもらっていました。
レッド所属のキャストは私だけ、他はみんなヘルプさんという日もあったくらい。
以前書いた「暗黒時代」の頃のことです。
そんなときに、頻繁にレッドのヘルプに来てくれていたのがあゆみさんでした。
あゆみさんが所属していた店舗の名前を仮に「オレンジ」としますね。
あゆみさんは21~22歳くらいで、ガールズバー歴は私とほぼ同じ。
髪型から靴までいつもすごくおしゃれだった印象があります。
接客は元気いっぱい系。
人手不足に喘ぐレッドの準レギュラーといえるくらい出勤してくれて、明るいキャラクターで暗黒時代のレッドを照らしてくれました…マジ女神。
あゆみさんはオレンジに籍を置いたまま2~3か月ほどレッドにヘルプ出勤。
そしてその後、レッドに移籍することになったのです。
しかし!!
「いつもレッドを助けてくれていたあゆみさんが移籍してきてくれるなんて嬉しいな♪」と喜んだのも束の間。
私にとって衝撃の事実が発覚。
あゆみさんはオレンジの売上No.1キャストだったのです。
まじか・・・
知らなかった・・・
ヤバい・・・
めちゃくちゃヤヴァい・・・
今までレッドでは敵無しだった私が・・・
ついにNo.1の座を奪われてしまうときが来るのか・・・!?
ところで、せっかくNo.1になれるくらいお客様をたくさん持っているのに、なぜあゆみさんはレッドに移籍したのでしょう。
移籍したお店でほぼゼロの状態からまたお客様を掴んでいくのは簡単ではありません。
聞いたところによると、あゆみさんはオレンジの店長と折り合いが悪かったそう。
確かに店長によって働きやすさは大きく変わりますからね。
そういうことかーと納得。
いやいや、「納得」とか言ってる場合じゃない。
ガチ勢がいないおかげでNo.1をキープしていた私にとっては、最大級のピンチ到来です。
さて。
あゆみさんが正式にレッドに移籍してきてから最初の週末。
恐れていた…いや、想定以上の事態が起こりました。
「移籍したから遊びに来てね☆」との連絡を受け、あゆみさんのオレンジの指名客様たちが続々とレッドに訪れたのです。
え・・・まじで・・・?
私は青ざめました。
「続々と」という表現は決して大げさではありません。
文字通り、本当に途切れることなくあゆみさんのお客様がやって来ます。
1人帰ったかと思ったら、また別のお客様が。
こんなことは初めてです。
何度も言うように、今までは私の戦う相手はあくまでも自分の目標金額。
No.1の地位は揺らがない。はずだった。
それが・・・どうでしょう。
「〇〇さんありがとうございましたー!また来てくださいねー♥
あっ!△△くん来てくれたんだ!」
レッドの私以外のキャストたちの間にも「またあゆみさんのお客様だ…あゆみさんヤベェ…」という空気が漂います。
自分ではない、他のキャストの指名客様が引っ切り無しにやって来る。
どんどん売上を積み上げていく。
そんな信じたくないほど恐ろしい光景を、私は目の当たりにしたのでした。
「移籍したから来てね」で来てくれたお客様が、その後もずっとレッドに通い続けてくれるとは限りません。
お客様の多くは当然レッドよりもオレンジの方が行きやすい所に住んでいるわけですから(または職場がオレンジに近いとか)。
とはいえ、呼べば来てくれるお客様がこれだけたくさんいる。
あゆみさんはそういうお客様をたくさん持てる実力がある。
それをまざまざと見せつけられました。
私は「誕生日だから来てね」でさえ来てもらえなかったんですよ。
このままではNo.1から陥落するのは時間の問題か…
でも、もうレッドで1年以上働いている私が、他店から移籍してきた子にトップを奪われるなんて絶対に嫌…
負けたくない!
負けたくない!!
負けたくない!!!!!!!
今まで感じたことのない不安と焦燥が一気に押し寄せ、居ても立ってもいられない気分でした。
レッドのNo.1争い、どうなるのでしょう…?
ではでは、次回に続きます。
→第2回
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