ガールズバー「レッド」の売上No.1争い(2/4)~お客様の奪い合い~

こんにちは!

知沙都です。

 

 

前回は、私と熾烈なNo.1争いを繰り広げることになる「あゆみさん」について、どんなキャストだったのかご紹介しました。

Red Moon Bar(レッド)の系列店「オレンジ」から移籍してきて、その最初の週末にさっそく剛腕ぶりを見せつけられたという…

ガールズバー「レッド」の売上No.1争い~強力なライバル現る~

 

 

今回は、実際の売上争いについて具体的にお話ししてまいりましょう!

 

 

あゆみさんの何がすごいかって、それは「営業魂」と「貪欲さ」です。

 

前回も書いた通り、レッドには、私以外に営業を一生懸命やるキャストがいませんでした。

稼げるものなら稼ぎたいけど、面倒なことや疲れることは嫌だな~という感じで。

 

しかし、あゆみさんは違いました。

さすが「オレンジ」の元No.1

 

お客様とはどんどん連絡先交換をしますし、ガンガン営業LINEも送ります。

 

接客を頑張るのなんか大前提。

その上でお客様を掴むための働きかけをたくさんする。

 

 

 

ところで…

 

 

 

このブログを過去にも読んでくださったことがある方…

 

レッドの指名制がちょっと変だというのを覚えていらっしゃるでしょうか…?

 

 

 

一般的な指名制(本指名)

 

①お客様が来店したら、スタッフが「ご指名は」と尋ねる

②お客様は「○○ちゃんで」や「無し」と答える

③指名を受けたキャストが接客

④お客様は(滞在時間に応じて)指名料を払う

⑤お客様のお会計が指名キャストの売上になり、一部が給料に入る

 

だいたいこんな感じですよね。

 

 

しかし、レッドの指名制は違います。

 

キャストがお客様にLINEや電話で「来てね」と営業する

「行くよ」と返事をもらう

→営業をかけたお客様が来店する

→そのキャストの指名とみなす

 

こうだったのです。

つまり、お客様からの「○○ちゃんを指名する」という明確な意思表示はありません。

 

何でこんなあいまいなシステムになったのかというと、指名制を大っぴらにしたくなかったから。

 

レッドには元々指名制がなく、お客様は基本的に全員フリー扱い。

 

古い常連さんはレッドのゆるい雰囲気を好んでいたので、いきなり指名制を導入すると抵抗感を抱かれる可能性があったのです。

「何かキャバクラみたいになっちゃったなぁ」なんて。
※キャバクラが悪いという意味ではなく、レッドに来るお客様は「キャバクラはガツガツしている」というイメージを持っている方が多かったからです。

 

そのため、スタッフとお客様の「ご指名は?」「○○ちゃんで」というやり取りは一切なし(指名料も無いし)

指名というよりは「どのキャストがこのお客様を今日レッドに呼んだのか」を重視する形になりました。

 

 

まぁ、レッドの指名制が独特なものになった理由なんかはどうでもいいんです。

詳しくはこちらの記事に書きましたので。
→女の子同士で揉める未来しか見えない珍妙な指名制

 

 

 

来店したお客様が指名として扱われるのは、

 

キャストがお客様に「来てね」と連絡する
 ↓
それに対してお客様が「行くよ」と返事する

 

このやり取りがあるかどうか。

※もしくは営業時間中にお客様の方から「今から行くよ」などの連絡が入った場合もあり。

 

 

しかし、店長がLINEの履歴を確認するわけではなく、キャストの自己申告。

最初は「行くよ」と返事があるかどうかが重要だとされていましたが、だんだんとそれが薄れていきます。

 

つまり、自分が「来てね」と送ったお客様が来店してくれればOK!

「行くよ」の返事がなくてもOK!

 

とにかくお客様の連絡先をゲットして、「来てね」を送ればOK!

もはや自分目当てで来店してくれたのかよく分からないけど、これでOK!!!

 

こんな感じになってしまいました。

 

 

例えば、ヤマダさんというお客様がいたとします。

 

ヤマダさんのお気に入りはAちゃん。

ヤマダさんとAちゃんはいつもLINEのやり取りをしていました。

 

しかし、ヤマダさんは以前たまたまBちゃんともLINEを交換していました。

 

Aちゃん「来てね!」

ヤマダさん「行くよ」

 

Bちゃん「来てね!」

ヤマダさん (返信せず)

 

これでも、Bちゃんが「私もヤマダさんに営業しました」と申告すれば指名扱いになってしまうのです。

 

極端にいうと、「『来てね』と送ったもん勝ち」

 

まぁレッドの大半の子は面倒くさがりなので、お客様たちにせっせと「来てね」と送るなんてことやりませんが…

 

 

 

私とあゆみさんは、もちろん
やります。

 

 

 

選挙に例えるなら、本当に自分を気に入ってくれているお客様は“固定票”。

特定のお気に入りキャストがいない、フリーと呼ばれるお客様は“浮動票”。

 

連絡先をゲットして「来てね」と送りさえすれば、本来フリーでも自分の指名になる。

 

固定票を増やすことが最重要ですが、同時に浮動票をいかに自分のものにするかがNo.1争いには重要になってくるわけです。

 

ただし、フリーのお客様は、自分が指名している扱いになっているとは知りません。
だからずーっと浮動票なのです。

 

 

 

はい。ここまでが前置きです。

 

長すぎるやろがい。

 

でも、レッドの指名制のルールと欠陥、浮動票の重要性をご説明しないと話を先に進められないのでお許しを。

 

 

ここからが本題です。

 

さっき「(お客様に「来てね」と送りまくるのを)私とあゆみさんは、もちろんやります」と書きましたが、

 

私は、すでにお気に入りの女の子が決まっているお客様にはやらないんですよ。

フリーと見るやガツガツいきますけども、他の子の売上を横取りするようなマネはしたくないので。

 

ルール違反ではないけどマナー違反というか…ズルいことして勝っても嬉しくないし。

 

何よりカッコ悪いじゃないですか。

そんな勝ち方。

 

私はお金を稼ぐことよりもプライドの方が大事でしたからね。

プライド…というか、周りからスゴイと思われたい、優越感を味わいたいっていう。

周りから認めてもらえないような勝ち方、自分で誇れないような勝ち方では、意味がないのです。

 

 

 

でも、あゆみさんは結構やる。

かなり際どいところまで手を出す。

 

といっても、私以外のキャストは気付いてなかったでしょうね。

そもそもお客様をあんまり持っていませんから。

 

ガチ勢の私だからこそ気付くというか、手を出されて困るのです。

 

 

私「店長、今日21時頃にタナカさんが来る予定です」

あゆみ「あ、私もタナカさんと連絡取ってます~」

私  (おいおいおい…タナカさんは私のこと気に入ってくれてるんですが…??先週も深夜に『ちーちゃんいるなら今から行こうかな』って連絡くれたんですよ…??)

 

 

 

あゆみ「店長、今日スズキさんにLINEしたら『行くかも』って言ってました」

私 (スズキさんは私のお客様なのに…あゆみさんに「来る?」って聞かれて「行くかも」って答えただけでは??)

~営業時間中~

私 (スズキさんから『今から行きたいんだけど、ちさとちゃん空いてる?』ってLINE来た…やっぱり私に会いに来てくれるんじゃん…)

 

 

タナカさんの場合もスズキさんの場合も、ダブル指名扱い。

私とあゆみさんで売上を折半することになります。

 

 

こんな感じで、何度私の売上を持っていかれたことか。

 

でも、さっきも書きましたがルール違反じゃない。

だから「そういうのせこいです」とは言えない。

言ったら言ったで、私が余裕ないみたいでカッコ悪いし。
どんだけカッコ良さにこだわるんだ(笑)

 

私もかなりガツガツしてるのは自覚してますよ。

冒頭で「あゆみさんのすごいところは営業魂と貪欲さ」と書きましたが、私だって人のことは言えない。

 

カッコ悪くなりたくないといいつつ、ちょっと醜いくらいNo.1に執着していたと思います。

 

絶対負けない。

負けたくない。

No.1以外考えられない。

最高でも金、最低でも金!!!!

 

 

次回は、最も激しい争いになった1か月間のお話です。

今となっては良い思い出だけど、当時は苦しかった…(笑)

 

ではでは、お楽しみに!
→第3回

 

レッドの指名制について、詳しくはこちら!
ガールズバー「レッド」の、女の子同士が揉める未来しか見えない珍妙な指名制

 

 


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