こんにちは!
知沙都です。
「売上No.1争い編」最終回です。
私のライバルだった「あゆみさん」について、ここまでの3回は結構悪く書いてきました。
競い合っていた相手なので、どうか大目に見ていただきたい。
しかし、小関店長やしーちゃんと違って(笑)、あゆみさんのことは嫌いだったわけではありません。
むしろ好きだし、すごいと思っています。
最終回の本日はそんなお話。
そもそも、私はいつでもキャストシップに則り正々堂々と戦ってきました感満載でずっと進めてきましたが、本当にそうなのか?
ズルいことをしていたのはあゆみさんだけなのか?
たぶん、あゆみさんから見たら私もズルかったと思います。
結局お前もズルかったのかよ!って感じなんですけども。
うーーーん…
具体的な心当たりがあるわけではないですが…
私も「隙あらば食い付く!」みたいな営業をしていたので、あゆみさんに「ちさとさんめ!!」って思われたことも絶対にあっただろうなと。
ゼロではないだろうなと。
ただ、あゆみさんはアフターに消極的で、お客様へのプレゼントなどお金や労力がかかるアプローチも私の方がマメだったので、悔しかったらあなたもやってみなさいと思ってましたけどね。笑
※アフター:自分のシフト終了後や営業時間終了後にお客様と食事やカラオケなどに行くこと
でも、あゆみさんってやっぱりすごいですよ。
前回、No.1争いが月の最終日までもつれ込んだ話を書きましたが、私は31日間すべて出勤、あゆみさんは週5~6日でした。
同じ出勤日数で競ったらあゆみさんの勝ち。
私が少しでも休みを入れていたらあゆみさんの勝ち。
まぁ週4で昼職をやりながらガールズバーに週7出勤できる体力とメンタルを持っていたのが、私の最大の勝因といったところでしょうか。
しかも、あのとき私はRed Moon Bar(レッド)で働いて1年半。
あゆみさんは系列他店舗からレッドに移籍してきてたったの4か月だったのです。
新しい店舗に来てからそんな短期間でよくお客様を掴めましたよね。
レッドの独特な指名制をフル活用したとはいえ。
出勤日数もレッドで働いた期間も、全て同じ条件だったら私の完敗だったのかもしれません。
現役の間ずっとNo.1を取り続けたのにちょっと自信の無さを拭いきれないのは、私がいつも週7出勤で売上を稼いでいたことと、レッドの指名制が普通じゃなかったからなんですよね。
週5出勤で一般的な指名制だったらどこかでNo.1陥落してたのかな、レッド以外のお店で同じような成績を残せるのかな、って。
あゆみさんとは常に競い合っていましたが、ライバルだからこそ協力したこともあります。
例えば、あゆみさんのバースデーイベント。
協力したくないのが本音でしたが、私としては売上女王の余裕を見せたかったので(笑)
イベント当日はあゆみさんのエース様がご来店。
※エース:最もたくさんお金を使ってくれる指名客様
シャンパンを何本も入れてくれました。
店長や空いているキャストはあゆみさんの席に一緒について、ひたすらシャンパンを飲む。
ボトルが空っぽになったらどんどん次のシャンパンを下ろしてくれるお客様でしたからね。
私も自分の指名客様が帰った後は自ら申し出てあゆみさんの席に行き、ガンガン飲みました。
シャンパン苦手なのでめちゃくちゃキツかったですけど…
営業時間が終わる頃にはカウンターの上に十数本の空ボトルがずらり。
私は頭ぐわんぐわんでクロージング作業もできず、倒れて爆睡でした。
この日ばかりはあゆみさんの売上にめちゃくちゃ貢献しましたよ。
あゆみさんのバースデーがあった月もNo.1は私が取りました。
でも、バースデーイベントにちゃんとお客様を呼べる、来てくれるお客様がいる、そんなあゆみさんがすごく羨ましかったな。
私はあゆみさんと特別親しくはなかったけれど、苦しみや悔しさを分かり合えるのはあゆみさんしかいなかったと思っています。
どんなに腹が立っても決して嫌いにはなりませんでした。
なりふり構わずに売上を取りに行きたい気持ちは、私にも痛いほど分かったからです。
No.1になったからってお店からボーナスが出るわけでもなく。
そもそもランキング自体そんなに重視されていない。
自分がいくらの給料を手にすることができるか、その一点にこだわっていればいいのに。
それでも私たちはNo.1の称号に執着していました。
「2位じゃダメなんですか?」
ダメなんです。
私とあゆみさんは相容れない部分がありつつも、負けん気とプライドによって通じ合っていたのも事実。
私がレッドを辞める日、お互い泣きながら握手をしたことは今でも忘れません。
あゆみさんが「ちさとさんがいたから頑張れた」と言ってくれて嬉しかったです。
私も同じように思っていましたから。
あゆみさんがいなければ、こんなに頑張れなかった。
あゆみさんがいなければ、こんなに成長できなかった。
あゆみさんがいなければ、私のガールズバー人生はこんなに楽しくなかった。
もっとありがとうを伝えれば良かったなぁ!
レッドを辞めてからは全然連絡を取っていないけれど、もしまた会える機会があったら、今だから言えるぶっちゃけトークなんかしてみたいですね。
ゆっくりお茶でも飲みながら、必死になってお酒を飲んでいた日々の思い出話を。
ではでは、「売上No.1争い編」はこれにて終了!
楽しんでいただけましたでしょうか。
お読みくださってありがとうございました!
私が大嫌いだったしーちゃんのお話はこちら!
レッドの暗黒時代編
レッドの指名制度についてはこちら!
指名制の解説
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