こんにちは。
知沙都です
今回も利輝さん編。
利樹さんの前回のお話はこちら。
同じ職場で働く「明梨ちゃん」を好きになり、その恋愛相談のためにキャバクラを訪れた利輝さん。
そのときに接客したのが私。そして一気に意気投合。
しかし、利輝さんが私を指名してくれるようになったのは良かったものの、今度は「ちさとちゃんに惹かれ始めている」と言い出して・・・(しかも明梨ちゃんのことも変わらず好きだという)
ここまでが前回のお話。
利輝さんはとっても良い人なんです。
裏表がなくて、誠実で、まっすぐなタイプ。
だけど、ここに
・夜のお店に慣れていない
・若い頃はモテ男だった
この2つが加わると・・・
こんな言い方は大変申し訳ないけれど、非常~~~~に厄介。
ものすごく面倒くさい。
感謝はしているんですよ。
めちゃくちゃ感謝しています。
素人みたいだった私を気に入ってくれて、お金も使ってくれて。
何より、利輝さんと話すのは私自身も楽しかったのです。
でも想像してみてください。
夜のお店に慣れていないので、
「俺はちさとちゃんのことキャバ嬢としては見てないよ?」
「ちさとちゃんにとって俺はただの客なの?」
若い頃モテ男だったので、
「ちさとちゃんは簡単に振り向いてくれないと思うけど、俺は今まで何人もの女性を落としてきた男だってこと忘れないでね(^^)b 」
「(当時私が別れたばかりだった)元彼の存在が大きければ大きいほど、燃えるってもんだ!俺が忘れさせてみせる(^^)b 」
裏表がなく、まっすぐな性格なので、
「俺は口説くと決めたら一切妥協しない!」
「それぞれの夢に向かって一緒に頑張ろう(^^) そのために俺たちは互いの役に立てる存在だ」
正直疲れません?汗
LINEでも、お店でも、ずっとこれですよ。
今LINEを読み返すと、私もひるまずによくかわし続けてるな・・・と思うのですが(苦笑)
口説かれるたびに、「今は」無理です、でも利輝さんと話すのは私にとってすごく刺激になるので楽しいです、みたいな感じで返していました。
利輝さんは、相手に「逃げ道」を用意してくれない人なんですよね。
徹底的に塞ぎにいく。
それが本音を聞き出す最上の手段だと思っているし、本音を聞き出すことができれば距離が縮まると思っている。
これは例え話ですが、こういう人いませんか?
A「今度遊びに行こうよ。今週の土日どう?」
B「ごめんなさい、用事があって」
A「土日両方とも?一日中?」
B「はい、すいません・・・」
A「じゃあ来週の土日は?」
B「来週もちょっと」
A「じゃあ平日の夜でもいいよ?何曜日だったら行ける?」
B「平日は仕事が忙しいので」
A「じゃあいつなら空いてるの?(笑) 再来週の土日は?」
全ての候補日を当たっていって、(「あなたとは遊びません」とはっきり断らない限り)約束せざるを得ない状況に追い込むやつ。
利輝さんはまさにこのタイプでした。
とにかく相手の情報を聞き出そうとする執着心がすごい。
ベテランキャバ嬢だったら何のそのかもしれませんが、経験値の低い私はだんだん疲弊していきます。
電話番号を教えろ攻撃もなかなかツラかった・・・
お店だったので、LINEと違って少し時間を置いてから返そうとか一呼吸置くこともできず。
隣に座っていますからね。
当時、私はスマホの電話番号をお客様に教えていなくて。
お水暦が長くなってきてからは教えるようになったんですが、その頃は個人情報を明かすことにまだ抵抗があって、LINE交換しかしていなかったんです。
(仕事用のスマホを持っているキャバ嬢もいますが、私はそれも持っていなかった)
それを利輝さんが教えろと言い出して。
キャバ嬢だったら電話番号をお客様に教えるのは普通です。
だから、電話番号を教えたがらない私がキャバ嬢としては良くなかったのかもしれない。
だけど何であれ、相手が言いたがらないことを無理やり聞き出そうとするのってどうなんでしょう・・・
「何で教えてくれないの?友達だったらお互いに電話番号を知ってるのは当たり前でしょ?
友達の電話番号を知ってるからって毎日電話かけたりする?しないよね?俺だってしないよ。するわけない。
でも相手のことをより多く知ってる方が仲良しに近付くし、電話番号を教えられない相手を友達だっていえる?
俺はただの客なの?友達ですらないってこと?別にいますぐ恋人になってくれなんて言ってないよ?」
この論調で4時間攻められるのはさすがにしんどい。
これを上手くあしらう技術は、当時の私にはなかったです。
ここまで言われたらもう教えればいいじゃんと言われるかもしれませんが、1つ教えてしまうとエスカレートするのは目に見えていますからね。
例えば住所。
「友達同士で年賀状を出し合うために住所を教えるくらい当たり前でしょ?(以下同文) 」
想像するだけで恐ろしい。
こんなやり方で聞き出すことに成功したって心理的距離が縮まるはずもなく、むしろ警戒心や嫌悪感が強まる一方なのに・・・
利輝さんは信じて疑わない。
さらにヤベーことになってきたな・・・と思ったのが、ルームシェアをしよう!という提案。
ルームシェア?はァ?
「ちさとちゃんが仕事や夢を叶えるのに専念できるように(当時私は資格の勉強をしていた)、家賃や家事などは俺が全て請け負う。
もちろん襲ったりなんかしないよ(笑) 恋人としてじゃなくて、ちさとちゃんの一番の応援団でいたいんだ(^^)b 」
いやいやいや。
いやいやいやいやいやいや。
いやいやいやいやいやいやいやいやいやい。
どんだけおかしなこと言ってるか分かってます?
「確かに恋人同士でもないのに一つ屋根の下に住むなんて普通はやらないって分かってるよ。
でも普通じゃないことをやってみようよと言いたかったんだよ。
俺とちさとちゃんなら絶対に楽しいと思うから」
さすがに、この件についてはぶった切りましたけどね。
その後も、
・ちさとちゃんを狙ってる男は何人いるの?俺はちさとちゃんにとって何番目なの?(ガールズバーも含め、指名客は全員恋のライバルだと思っている)
・ちさとちゃんはいつも「今は無理」って言うけど、未来はチャンスがあるってことなの?
・無理だと思う理由は年齢?(当時利輝さん41歳、私は20代半ば)だったら納得できない。もし性格なら、どこを直したら好きになってくれる?
・俺は「キャバ嬢と客」の関係をずっと続けるつもりはないよ。リアルな付き合いをしたいと思ってる(^^)
若い頃それで上手くいっていたからって、とにかく押すことしか知らない利輝さん。
あかん。私の手に負えなくなってきた。
ある日、お店での利輝さんのアプローチが激しすぎて、拒絶するような態度になってしまったことがありました。
そのせいで気まずい雰囲気になってしまい、立て直せないまま、時間が来て利輝さんは帰宅。
ダメだ。限界だ。
私はキャバクラの幹部の人に利輝さんとの現状を話して相談しました。
その人は「指名が少ないから手放したくないのは分かるけど、今のちさとのスキルでこれ以上引っ張るのはやめた方がいいと思う」と。
やっぱりそうだよな・・・
どうにかして大きく舵を切るか、最悪、関係を終わらせるしかない。
実は1週間後に利輝さんと同伴の約束をしていました。
※同伴(出勤):お客様と外で待ち合わせをして食事などをして、一緒にお店に出勤すること
利輝さんとは初めての同伴だし、先日の気まずさを払拭できるかもしれない。
そう思って、何もなかったかのように明るく元気に振る舞ってみました。
「焼き肉おいしい~~~(//▽//) 」と大げさに感動して見せたりして。
しかし、どこかぎくしゃくしてしまい、いまいち会話が盛り上がらない。
翌日の夜、利輝さんからLINEが来ました。
「俺はちさとちゃんにすごく感謝してる。俺が苦しんでたとき、ちさとちゃんが真剣に話を聞いてくれたおかげで救われた。
ちさとちゃんは、何か接客で失敗したから客を逃してしまったとか思う必要はないよ。
俺が惚れたりしなければ、ずっと仲良くいられたんだろうね。
でも、よく考えたら二度と行かないなんてわざわざ宣言する必要ないよね。
また行きたくなったら行くよ。
短い間だったけど、とても楽しかったよ。
本当にありがとう。」
私はどうすれば良かったのか。
相手に「キャバ嬢と客」ではない関係を求められてしまった以上は、遅かれ早かれ、こうなるのは避けられなかったんだろうか。
いや、もっと早い段階で方向転換するべきだった。
そのスキルが私にはなかった。
とはいえ、最初に会った日から丸2ヵ月も経ってませんでしたが・・・
お店には基本週1で来てもらっていたので、会ったのも8~9回くらい?汗
あまりにも急展開すぎて、経験の浅い私は対応が後手後手になってしまったんですよね。
利輝さんも利輝さんだけど、私も未熟すぎた。
初めて私の指名客になってくれたお客様との関係は、こうして終わりを迎えたのでした。
ではでは、今回はこの辺で。
お読みくださってありがとうございました。
ガールズバーバイト経験者のあなた。
1記事500円でガールズバーバイトの記事を書いてみませんか?
このサイトはこれからガールズバーのバイトを考えている子や、現在ガールズバーバイトをしている子に向けて
色々な方からの体験談や、ガールズバーバイトの良い所、悪い所、楽しかったこと、辛かったことなどを色々載せたガールズバーバイトの記事で日本一役に立つサイトにしたいと思っています。
より多くの記事があることでこのサイトはより良いものになっていきます。
そのためにあなたの力が必要です。
詳しくは下記のラインからご連絡頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
代表 山本
コメントを残す