こんにちは!
知沙都です。
前回に引き続き、暗黒時代編。
第3回になります。
系列店舗からRed Moon Bar(レッド)に移籍してきた「しーちゃん(しおり)」に引っ張られ、ラクな仕事しかやらなくなってしまった新人キャストたち。
いつも決まった子たちが面倒な作業をしている状況に。
前回の記事にしーちゃんは「他の人に非難されないようにする」と書きました。
その例として、コンビニに行くとき必ず誰か一緒に連れていくのを挙げましたが、
それだけではないのです。
しーちゃん指名で、毎週土曜にほぼ必ず来店する若い3人組のお客様がいました。
このお客様たちは滞在時間が長く、しかもドリンクもたくさん飲ませてくれる、いわゆる太客様。
お客様からドリンクをもらえると、キャストにはバック(報酬)が入ります。
ドリンクバックはそのお客様が自分を指名しているかどうかは関係ありません。
自分を指名していなくても、お客様がたくさんドリンクを飲ませてくれると稼げるので、キャストは万々歳。
しーちゃんは、この3人組のお客様の席に、自分と仲良しのキャストを一緒に接客に付かせるのです。
そうすると、指名ではないその子もドリンクバックでたくさん稼げます。
ドリンクほしさにその子が頑張って盛り上げ、お会計額が伸びれば、指名であるしーちゃんの売上バックも増えるので一石二鳥。
自分と仲良しのキャストを、自分のお客様で稼がせてあげる。
しーちゃんと仲良しであれば、おこぼれに預かれる。
こうして自分の味方になる取り巻きをつくっていきます。
しかも、この3人組のお客様が来ると、しーちゃんの「自分(たち)が良ければ良い」が炸裂。
まず1つめ。
カラオケのマイクを使ってコールする。
「飲んで~♪飲んで~♪」みたいなお酒をグイグイ飲ませる掛け声のことですね。
コール自体は別にやるなとは言わないけれど、マイクでコールされると店内全体に響き渡って本当~~にうるさいんですわ。
ホストクラブとかだともしかしたら普通なのかしら。
レッドはカラオケのあるお店とはいえ、騒がしいのが苦手なお客様も少なくありません。
カラオケでなくても、やたら笑い声が大きかったり叫んだりすると、他の席の接客の妨げになります。
「うるさすぎて落ち着かないし、声を張って喋るの疲れるから今日は帰ろうかな…」とテンションが下がってくるお客様もいるので、しーちゃんに言うんですよ。
「ごめん、コールはマイク通さないでくれないかな?」と、あくまでも控えめに。
そのときは「あ、はーい♪」と返事するんですが。
翌週には またやる。
なーに持ってんの♪
なーに持ってんの♪
飲み足りないから持ってんの!!
タケル♪飲んでなくない?ウォウウォウ♪
タケル♪飲んでなくない?ウォウウォウ♪
スーイスーイスイスイスイ♪♪
亮太が飲まなきゃ嫌だっちゃ!
イチ亮太~♪
ニー亮太~♪
サン亮太からの
し・ぼ・お(死亡)~!!
うるさああああい!!!!
周りを見ろ馬鹿!!
ここはカラオケの個室じゃねぇんだよ!!
自分たちだけの空間じゃねぇんだよ!!
お前らだけ楽しければ、お前らだけ稼げればいいのかよ!!
それに、そういう目立ち方で店の中心的存在感を示すのもどうかと思うのよ…
後輩が真似するし…
これはちょっと私怨も入っちゃうんですが、
土曜は私だってお客様呼べますよ。
利輝さんとか森野さんとか、とびきりの太客様をね。
それでも、No.1を狙う私にとって、この3人組のお客様は脅威なわけです。
自分のお客様が来てくれていても、「しーちゃん指名の3名様、今お会計いくらになってるんだろう…」と非常に気になるわけです。
そんなただでさえ焦燥感でいっぱいのときに
し・ぼ・お~☆♪☆♪
とかね。
もう頭の中「あああああああ!!!」ってなります。ほんとに。爆発しそう。
イライラするどころではありませんでした。
2つめ。
毎週潰れる。
コールをしてる時点でお察しかもしれませんが、飲みまくってドンチャン騒ぎして、という接客なので、毎週のように潰れるのです。
この3人組のお客様の席に一緒についている、しーちゃん&仲良しキャストが。
これはどうなのかなぁ…水商売関係者でも意見が分かれるかもしれません。
潰れてしまうとそれ以降は接客も他の仕事もできなくなるので、私はできるだけ潰れないように考えて飲むべきと思っています。
お客様にも他のキャストにも迷惑をかけますし。
バックヤードでリバースとか、寝ちゃって起きなくなるとかね…
いや、私も潰れたことはありますよ。
でもそれは私の中では「失敗」です。
頭痛いし気持ち悪いし、その日はもう使いモノにならないんですもん。
なのに毎週毎週飲むだけ飲んで、騒ぐだけ騒いで潰れられますとねェ…
介抱したし片付けたりする方は大変なのよ。
これまた後輩が真似するし…
ということで。
やりたくない面倒な作業は一切やらない。
自分のお客様の席に仲良しのキャストを一緒につけ、飲みまくってドンチャン騒ぎして稼がせて。
コンビニに行ったり、先に帰ったり、一緒に行動させる。
前回書き忘れたんですけど、先に帰るときも自分よりさらに家が遠い子を一緒に連れていくんですよ。
こうしてしーちゃんは「自分が良ければ良い」という姿勢でありながら、「他の人に非難されない」状況をつくりあげていきました。
若くて美人で、フレンドリーな接客ができて、営業も慣れていて…良いお客様を持っているしーちゃんだからこそできること。
お店にとって何より大切なのは売上だし、女の子はたくさん稼ぐために働いているわけだし。
好き勝手したって誰からも咎められないどころか、ありがたい存在とすら思われます。
世渡り上手といえばそうなのかもしれません。
敵はつくるけど、攻撃されないように周りを完璧に固めているんですから。
でも、こんな振る舞い方をされたら、真面目にやってる子が馬鹿を見る。
実際、嫌になってくる子が出てくる。
次回はそんなお話。
暗黒時代編、まだまだ続きます。
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