ガールズバーのバイトの女の子同士って仲良しなの?「レッド」の暗黒時代(2/5)

こんにちは!
知沙都です。

 

 

前回に引き続き、Red Moon Bar(レッド)の暗黒時代編。

ガールズバーのバイトの女の子同士って仲良しなの?「レッド」の暗黒時代(1/5)

 

第1回は暗黒時代を語る上で外せない「しーちゃん(しおり)」というキャストについてお話ししました。

 

私がレッドで働き始めて1年弱、系列店「ブルー」からしーちゃんが移籍してきます。

 

ブルーは系列の中でも売上トップでガツガツ系の店舗。

そこで経験を積んできたというだけでも私から見たらすごいのに、しーちゃんは若い・美人・歌が上手いなどなどスーパーハイスペック。

 

さらには、接客はもちろん、キャストたちに対しても明るくフレンドリー。

 

レッドの店長・小関さんは、しーちゃんにとても大きな期待を寄せていました。

「しおりがレッドの起爆剤になる。新しい風を吹き込んでくれる」と。

小関さんは、イマイチ貪欲さが足りないレッドのキャストたちを変えたいと思っていたのです。

 

レッドは2ヶ月前に指名制が始まったばかり。

他のキャストたちに貪欲さが足りないおかげでNo.1をキープしている私・・・
どうなってしまうのでしょう??

 

 

正直、私は焦っていました。
めちゃくちゃ焦っていました。

 

私は若くない上に、その他のスペックも平々凡々です。
接客も幅広いお客様に対応できるタイプではなく、当たり外れが大きい。

しーちゃんはハイスペック・経験豊富・ガツガツ系の揃い踏み。

早くも私はNo.1から陥落してしまうのか…!?
(ちなみにしーちゃんと同時期に入ってきた現役キャバ嬢かおるちゃんもいます。大ピンチ!)

 

 

 

さて。

 

ここまでしーちゃんについてほぼ良いことしか書いていませんが、彼女が「暗黒時代」の火付け役となります。

 

 

前回触れた内容と少し重なりますが、しーちゃんが移籍してきてからのレッドの状況について。

 

この当時は、レギュラー出勤(週5以上)のベテランキャストがいませんでした。
レギュラーの中で一番ガールズバー歴の長かったのが私で、1年弱くらい。

 

そもそもベテランキャスト云々の前に、レッドは在籍キャストの人数が不足気味。

そのため、新しいキャストがたくさん入ってきます。

 

するとどうでしょう。

 

右も左も分からない新人さんにとっては、しーちゃんが一番ガールズバー歴が長く、且つ年齢も近くて話しやすい先輩になるわけです。

念のためお伝えしておきますが、私は年長者だからって間違っても威張り散らしたりはしていません。断じて。チキンですから。

これに関してはしーちゃんの社交性を称えるしかない。

 

 

まぁ、ここまではただの良い先輩ですよね。

女の職場ゆえ、先輩が怖かったらどうしようと心配しながら入ってくる子も多いので。
話しやすい先輩がいれば新人さんたちも安心でしょう。

 

 

ここからです。

 

 

後輩たちは

「分からなかったらしおりさんに聞こう」
「しおりさんをお手本にしよう」
「しおりさんを見て動こう」

と思っています。

 

しおりさんをお手本にしよう
しおりさんを見て動こう

 

しおりさんをお手本にしよう
しおりさんを見て動こう

 

 

そんな「後輩たちが頼りにしている先輩・しおりさん」の働きぶりは、

 

 

 

 

 

あまりにもひどかった。

 

 

 

 

ざっくりまとめますと、

自分が良ければ良い
他の人に非難されないようにする

この2点に集約されます。

 

 

しーちゃんは面倒な作業は一切しない。

 

例えば、使ったグラスなどの洗い物。

シンクは狭いし、水や洗剤がはねるし、冬は手が冷たいし。
接客以外の仕事の中では、洗い物が一番大変じゃないかと私は思います。

でもグラスが足りなくなったら困るのはもちろん、たくさん溜まれば溜まるほど洗うのが大変。
そのため、営業時間中に手が空いたら最優先でやるべき作業です。

 

しかし、しーちゃんはやらない。絶対に。
シンクが使用済みのグラスでいっぱいになっていても、やらない。絶対に。

 

自分が接客していたお客様が帰ったら、優雅にタバコ休憩。
シンクが使用済みのグラスでいっぱいになっていても、優雅にタバコ休憩。

 

閉店後の片付け作業のときも、洗い物はやらない。絶対に。

片付け作業は色々あって、誰がどの作業をやるとかは決まっていないのですが、しーちゃんはいつも真っ先に一番ラクな掃き掃除をし始めます。
2本しかないほうきをサッと取るのです。

洗い物はやらない。絶対に。トイレ掃除なども。

わざわざバックヤードの隅など細かいところまで掃除して、みんなが洗い物をしたり重いものや汚れたものを運んだりしている間、ずっと掃き掃除をしています。

 

自慢じゃないですが、私は洗い物めちゃくちゃ率先してやってましたよ。

だって、私が面倒だと思う仕事は、他の子にとってもきっと面倒。
私がやりたくないと思う仕事は、他の子だってきっとやりたくない。

それでも誰かがやらなくてはいけないのだから。

お客様(フリー、後に指名)に「せっかくちさとさんと喋りたいと思ってるのに、俺が来た時いつも洗い物してる。俺と喋りたくないからだ~(笑)」と言われたくらいです。

 

誇張ではなく、私はしーちゃんが洗い物をしてるのを一度たりとも見たことがありません。
週7出勤の私が言うのですから、間違いないでしょう。

 

 

もっと言うと、しーちゃんはそもそも閉店作業を全くやらない日もありました。

しーちゃんが閉店前の最後のお客様についていたときは、片付けに参加せず、優雅にタバコ休憩。

 

また、シフトに入ってる女の子が少ない日だと、一人一人がやらなくてはいけない作業が多くなるので大変。
なのに少し家が遠めなのをいいことに他の子より早く帰ったりします。

 

 

それから、お店が空いている日。

 

金曜や土曜でない限り、深夜2時くらいになるとあまりお客様が入ってきません。

そういうときは、片付けられるところを先に済ませておくと、始発の電車が動き次第すぐに帰れます。

ゴミをまとめておくとか、今日はもう使わないテーブルを拭いておくとか。
あとはもちろん洗い物も。

 

しかし、しーちゃんはそういうときも全然やらない。

私や一部のキャストはやるんですが、しーちゃんとしーちゃんを見てる後輩はやらない。

いつも同じ人がやってるんですよね。
やる人はやる、やらない人はやらない。

 

おかしくない?

 

ねーこれおかしくない?

 

私がおかしい??

 

私に仕事を教えてくれた先輩たち=タケさん(前店長)時代のキャストはみんな率先して動いてたんだけど。
そして誰か作業している人がいたら、私も何か今できることあるかなって考えてたんだけど。

 

一人二人がせっせと作業している横で、他の子たちは座ってお喋り。

 

おかしくない?

 

あるとき、私はいっぱいになったゴミ袋を片付けようと思い、喋っている子たちに「(袋の口を縛る前に)何か捨てるものある(^^)?」と聞いたんです。

「今私はゴミの片付けやってるよ。お店が空いてるうちにできる作業はやっちゃおうよ」というアピールだったんですけども。

 

そしたら、しーちゃんが「あ、あるあるー!ちょっと待って♪」
今開封したタバコの外装フィルムを笑顔でポイっと。

そしてお喋りを再開。

 

 

ものすごーーくイラッとしました。

 

イラッとしたなら言えよって話なんですけどね。
「お前も片付けやれよ。後輩に示せよ」って。

 

でも言えなかった。
チキンですから。

後輩たちに私よりも慕われているであろうしーちゃんに向かって「やれよ」とは言えなかった。

情けない話です。

 

言えるとしても「今もし時間あったらこれやっておいてもらってもいいかな?」くらい。

それでもしーちゃんは何やかんやうやむやにして結局やらない。
後輩はさすがに直接言えばやってくれますが…

 

 

じゃあ、片付けをやらないなら、深夜お店が空いてしまって暇なときにしーちゃんは何をしていたのか。

 

コンビニにお菓子やごはんを買いに行くのです。

 

別にお店が暇ならば営業時間中でもコンビニに行くのは構いません。
私もよく行っていましたから。

 

しかし何が良くないって、買ったものを食べながらお店に戻ってくること。
お店が暇だといっても店内にお客様がゼロとは限らないのに。

店員がキャッキャ キャッキャ騒ぎながら、モグモグ食べながらお店に入ってくるのをお客様が見たらーー

 

何とも感じない人もいるかもしれませんが、良く思う人はいないのではないでしょうか。

 

しかも、「キャッキャ キャッキャ騒ぎながら」ですよ。

しーちゃんはコンビニに1人では行かないのです。
必ず誰かを一緒に連れていく。

こういうところが本当にタチが悪い。

 

あ、もちろんコンビニに行く前にシンクにグラスが溜まっていても放置。
気付いていないのか、見て見ぬふりなのか。

しーちゃんたちがコンビニに行っている間に接客していた子が、終わった後に洗い物をする、なんてよくあること。

 

 

ガールズバーは、ぶっちゃけラクして稼ぎたい女の子の集まりなのです。

 

居酒屋ほど重労働はしたくない。
キャバほどガッツリ水商売はやりたくない。
(でも自分のことを水商売で通用する程度には可愛いと思っている)

 

全員がそうだとはいいませんし、ガールズバーには他の業態と違う魅力もあります。

でも大半はラクして稼ぎたい子ばかり。

 

やるべきことはみんなが平等にやらなきゃ、という秩序が保たれていればいいのですが。

 

それが一旦崩れてしまうと、ラクな方へ、ラクな方へと流れていくのはあっという間。

特に組織の中で力のある人間が率先して「自分が良ければ良い」「それで他の人にしわ寄せがいっても構わない」という姿勢でいるわけですから…

まぁそれを止められなかった私もほんと不甲斐ないんですけども。

 

 

次回は、しーちゃんが「他の人に非難されないようにする」ために使う、ある意味高度なテクニックについて。

 

暗黒時代編、まだまだ続きます。

第3回はこちら

 


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