こんにちは。
知沙都です。
前回の記事をご覧になっていない方は、ぜひこちらから。
ガールズバーの女の子とお客様が付き合うことはありますか(1/4)
第1回を簡単にまとめますと、
失恋の悲しみを癒してくれた年下のお客様「翔ちゃん」と仲良くなり、付き合い始めた私。
しかし、それから約1か月後に今度は「賢くん」というお客様と出会い、惹かれてしまってどうしよう・・・というところまで。
さて。
翔ちゃんとの関係はどうなっていったのでしょうか。
Red Moon Bar(レッド/私の働いていたガールズバー)とキャバクラで夜は週7働いていた私。
しかしながら、翔ちゃんと付き合い始める前後の時期は、2人で会う時間を確保するためにレッドを休みにすることもありました。
知る人ぞ知る、後にレッドで130日という連勤記録を打ち立てるほど休みたがらなかった私がですよ。
それを考えると。
翔ちゃんのことを好きだと思ったのも、一緒にいたい気持ちも、どちらも嘘ではなかったと思います。
だけど。
翔ちゃんとは付き合わないのが正解だったのかもしれない。
最初は仲良くやっていました。
しかし、付き合い始めて数週間経つと、私がだんだんレッドを休まなくなります。
先述の通り、私はレッドとキャバクラで夜は基本週7仕事。
翔ちゃんと会うとしたら当然昼間になります。
それなのに、会う約束をしていたにも関わらず私が眠くて起きられなかった、ということがしばしば。
また、付き合い始めてからも、私は翔ちゃんに「たまにはお店に来て」とちょくちょくお願いしていました。
けれども、「お金ないし、付き合ってるんだからもう店に来いって言わないで」と拒否されてしまいます。
まぁ当たり前なんですが。
彼氏にお客としてお金を使わせようとしてる私がおかしい。
でも当時の私は「頻度は少なくてもいいから、私のお客様なんだからちょっとくらい来てよ」と思っていました。
それに、何かにつけて「お金がない」と言われるのも私はちょっと嫌で。
トリプルワークだった私は、特別裕福ではなくても、一応余裕がありましたから。
デートをするにも翔ちゃんの金銭面に配慮しなければいけなかったのです。プライドを傷付けないようにするのも含めて。
付き合い始めてすぐの頃には、レッドに1回だけ来てくれたことがあったんですけどね。
みゆさんのラストの日、出勤したい子はみんな出勤していいけど最低1人は来客予定をつくれ、と店長に言われたとき。→キャストの世代交代。ガールズバー「レッド」に新時代が訪れる
実は、私はいろんなお客様に連絡を取ったけれど来てくれる方が見つからなくて。
翔ちゃんに短時間でもいいから来てくれないかと頼んだのです。
情けない。
翔ちゃんのおかげで私は面子を保つことができて、本当にありがたかった。
付き合って以降、来てくれたのはその時だけ。
あとは断られました。
付き合い始める前は、喜んで来てくれたこともあったのにね。
ウイスキーが好きだって言うから、お店に置いてるいろんなウイスキーを次々に飲ませてたらうっかり潰してしまった、なんて笑える思い出もあったのにね。
私はようやく気付いたのです。
お客様と付き合ったら、その人はもうお客様ではなくなる。
つまり自分の指名客が減るのだ。
そもそも本当に心から好きだったら、自分の売上や面子のために身銭を切らせようとするか?
お客様でなくなっても、私は翔ちゃんを必要とするのか?
自分の気持ちに疑問を抱くようになるまで、時間はかかりませんでした。
クソ女ですね、私。
どうして深く考えずに付き合う道を選んでしまったんだろう。
いやいや、考えてはいました。
私がガールズバーで働いていることを知る数少ない友人に相談もしました。
悩んで迷った結果、彼氏に振られて苦しんでいたのを救ってくれた温かさ、それを大切にしたいと思ってしまったんですよね。
お客様と付き合った体験談も身近にあまりなかったですし。
考えてなかったというより、想像力の欠如か。
そんなモヤモヤを感じ始めたのと、賢くんに出会ったのは、どちらが先だったかなぁ。
たぶんほとんど同じくらい。
前回書いたように、2度目に会ってたくさん話した夜に、私は早くも賢くんを好きになってしまいます。
だけど認めたくなかった。
彼氏を「お客様」として見るのをやめられない上に、あっさり他の男に心変わりしたなんて。
自分をクソ女だと思いたくなかった。
賢くんはほぼ毎週末お店に来てくれて、土曜日には同伴もしてくれることもありました。
私が系列の別店舗にヘルプ出勤した時には、そっちまでわざわざ来てくれて。
ヘルプ出勤なのに自分のお客様を呼べるなんて、私は鼻高々でしたね。
この頃は、賢くんとだけではなく、他のお客様ともたまに同伴やアフターに行っていました。
ガールズバーの仕事にハマっていき、そのために割く時間が加速度的に増えていた時期。
少しずつ、翔ちゃんから不満をぶつけられることが多くなっていきます。
「俺と会う約束してるのに、何でアフターしてそんな眠そうな顔で来るの?」
「ちーちゃん(私)は仕事だって言うけど、男遊びしているようにしか見えない」
せっかく付き合ってるのに、お客様とはいえ他の男が優先されているんですもんね。
そりゃあ翔ちゃんだって文句の1つも言いたくなるわ。
ガールズバーの仕事を思う存分にやりたい私と、彼氏としてきちんと尊重されることを求める翔ちゃん。
どうにか折り合いをつけようと、何度か話し合いの場を設けました。
だけど、
「俺のために仕事休んでくれないの?」
この言葉だけは受け入れられなかった。
どうしても。
私が持っている仕事観とかけ離れ過ぎていた。
賢くんに惹かれているとか関係なく、ずっと付き合っていくのは無理だ。
翔ちゃんの感覚の方が真っ当なのだろうけど、どれだけ責められても、じゃあレッドを休もうかという気になれない。
むしろ責められれば責められるほど、気持ちが冷めていくのが分かる。
付き合い始める前後の時期、翔ちゃんと会う時間を確保するためにガールズバーを休んだのは、正直舞い上がっていたのでしょう。
結局、たった3ヵ月で私から別れを告げてしまいました。
今でも非常に申し訳なく思っています。
一度指名客になってくれた人のことは、もうお客様としてしか見られなくなってしまうこと。
ガールズバーの時間を削って彼氏と会おうとは思えないこと。
そんな自分を私自身がもっとよく分かっていれば、翔ちゃんを傷付けずに済んだのにな。
こんなことを言うのは酷いけれど、そもそも失恋の後でなければ、翔ちゃんを好きにならなかったかもしれない。
長く付き合っていた彼氏にバッサリ振られ、もう私を好きになってくれる人なんか一生現れないんじゃないかと思っていた。
そんなときに、ガールズバーで優しくて純朴な年下男性と出会った。
恋愛なのか営業なのか、明確な境目のないまま、自分の方に引き寄せたくなってしまった。
恋愛で自信をなくし、一方でガールズバーの営業においては少しずつ手応えを感じ始めていた、このタイミングが最悪だったのかもしれない。
翔ちゃんが私を好きになったのは、おそらく私のアプローチが積極的だったから。
お客として頻繁にお店に行っていたわけでもないのに、女の子にガンガン来られたらねぇ。
あまり女性慣れしていなかった翔ちゃんがほだされてしまったのも無理はない。
己の自尊心を満たすためにぐいぐい行って、落として、「やっぱり合わなかった」で振る・・・
最低としかいいようがない。
別れてから数ヵ月後、一度だけ翔ちゃんからLINEが来ました。
飲みの誘いでした。
私は、
「翔ちゃんとはお店じゃなければもう一緒に飲まない。
キャバクラを辞めて、今ではレッドに週7出勤してるよ」
と返信しました。
こんなガールズバー狂いの女、さっさと別れて正解だったと思ってもらえるように。
第3回に続きます。
賢くんと私はどうなっていくのでしょう…?
→ガールズバーの女の子とお客様が付き合うことはありますか(3/4)
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