ガールズバーもキャバクラも出会いの宝庫

こんにちは。

知沙都です。

 

 

ガールズバーやキャバクラで働いていると、いろんな人とお話をさせてもらう機会があります。
年齢、職業、立場、考え方、とにかくいろいろ。
性別は圧倒的に男性が多いけど。

 

それがこの仕事の素晴らしい点の1つ。

 

私はガールズバーで働く前は一般企業の会社員でしたが、仕事の中で会う人はかなり限られていました。

プライベートで積極的に人と会って話を聞かせてもらうことはできるけれど、会える人を探して、予約を取って、場合によってはお金もかかります。

それに、そもそも当時の私は「いろんな人と会う」ことの価値や楽しさに気付いていなかったし。

 

今回は、水商売をやっていく中で出会った「勉強になるなぁ」「面白いなぁ」と感じた方々を何名かご紹介します!

 

 

 

キャバクラで一度お話ししただけだけど印象に残っているお客様で、靴の修理職人さんがいました。

大きい駅の中などに靴やバッグの修理屋さんがよくありますよね。
ああいったお店で働いている方です。

 

靴の傷を直す話の中で、そのお客様は言いました。

 

「例えば(自分の服とキャバ嬢のバッグを指しながら)これとこれは両方とも黒だけど、こうやって見ると全然違う黒でしょ。傷の上にただ黒の塗料を塗るだけじゃダメなの。それじゃ浮いちゃって逆に目立つから。限られた時間の中で、どこまでこだわりを持って元の色に近付けられるかなんだよ」

 

熱い語り口、真剣な瞳。

地味な話といえばそうですが、でも控えめに言ってめちゃくちゃカッコ良かったです。

 

正直、私は駅にある修理屋さんに対してほとんど関心を持っていませんでした。
あまり利用したこともなかったですし。

忙しく駅を行きかう人々の、古くなったり壊れたりした靴をいかに早く綺麗に直せるか。

こんなに情熱を持ってお仕事をしていたのだと、初めて知りました。

 

 

 

それから、今度はガールズバー。

以前ツイートしたこのお客様(↓↓)の同僚で、確か当時22歳くらいの若者。

高校時代は相当ハチャメチャだったらしく、その頃の武勇伝を未だに楽しそうに語ります。
職員室にロケット花火を投げ込んだとか、ポリスメンと毎日のように追いかけっこしていたとか。
もう社会人でしょ、と思うけど、少年のように目をキラキラさせて話すので、きっと本当に楽しかったのでしょう。笑

 

 

彼らのお仕事は土木工事系。
みんな高卒で入社しています。

言葉を選ばずに言えば、世間から羨ましがられるようなエリートではない。
収入もそんなに多くはないのかもしれない。
いつも2~4人で来てワイワイ大騒ぎしますが、あまり長居することはありません。

 

 

そんなある日、元ハチャメチャの彼が「実家に召喚されそうだ」と私に話し始めました。
いつも通りレモンサワーを飲みながら。

 

「戻ってきて家業を継げって言われてるんだよねぇ。でも俺は今の仕事がいいんだよねぇ。別にむちゃくちゃ辛くはないし、毎日いろんな場所に行って、毎日違うことをするのが楽しい。毎日同じじゃつまんねぇ」

 

実家の家業がいったい何なのかは聞かなかったけれど(忘れただけかも)、彼がそんな思いで仕事をしていたのは少し意外でした。

ぶっちゃけ、ただのやんちゃ坊主だと思ってたので(笑)

それに、大変恥ずかしいことだけど、四年制大学を出ていた私は彼らの仕事を何となく下に見ていたのかもしれません。
当時の私はフリーターだったのに・・・

でも確かに思い返してみれば、彼が飲みながら仕事について悪く言っていたのは記憶にない。
ベロベロのゲロゲロになって、同僚に抱きかかえられながら帰っていった日はあったけど。笑

彼がいつもキラキラした目をしているのは、仕事に面白味を感じ、一緒に笑い合える同僚たちがいるからなのかな、と思ったのでした。

その後、私がお店を辞めてしまったので、結局実家に帰ったのか帰らなかったのか分からないのが悔やまれます。
私の指名客様ではなかったし、連絡先も知らないんですよね・・・

いずれにしろ、今も変わらず目を輝かせて働いていることを願うばかり。

 

 

 

お次もガールズバーより。

 

同じく土木系の仕事(別の会社)に就いていたあるお客様は、現場の人間関係が上手くいっていないことをいつも嘆いていました。

「みんな俺に愚痴ってくるからさ~。そんなん言われても困るし、疲れるんだよ~」とジントニックをしこたま飲み、いつもその後はカラオケに突入。

L’Arc~en~Ciel → 河村隆一 → ももクロをドタドタ踊るという何ともカオスな流れ。

このお客様、歌上手いし、声量がすごいんですよ。
マイクいらないんちゃう?っていうくらい。
で、ラルクと河村隆一を歌い上げる歌唱力で、ももクロ。
ちなみにアラフォー。
「女々しくて」とかも踊ります。
体がデカイので床が抜けそう。

あまりにも激しいので眉をひそめるお客様もいましたが、彼はサービス精神が旺盛なので、きっと女の子たちを笑わせたいのです。

職場では兄貴分的なポジションらしい彼に、私はなぜか「姉御」と呼ばれていました(笑)

屋外でのお仕事なので、真夏は暑くて死にそうともよく言ってたぁ。
そりゃそうですよね・・・立ってるだけで汗が止まらないくらいの気温ですから。
今年も過酷な季節が到来。
熱中症に気を付けて、って後でLINEしよ。

 

 

 

あと、Twitterでちょこっと呟きましたが、ガールズバーにやって来た元AV男優さん。

加藤鷹のどんなところがすごいかとか、AVではこういう見せ方をするけど実際にやると女の子が痛いからやっちゃダメとか、興味深い話が満載。

それから、恋人や夫婦にとってセッ◯スがどれだけ大切か、双方が満足できるようにしっかりコミュニケーションを取るべきなんだ、とか。

くだらない下ネタとは違い、むしろ大真面目に性を語る。

 

印象的だったのは「手ックス」。
要は手を愛撫するわけなんですが、この人だと手ックスとか言って触られても気持ち悪くない不思議。

でも文にすると気持ち悪いですよね分かります。表現ってムズカシイネー。
その人本当に元AV男優だったの?女の子の手を触りたかっただけじゃないの?とか言われそうなのであまり書かない方がいいかな(笑)

 

 

 

 

最後に、あんまりドヤるもんじゃないかなという気もするのですが・・・ヘルプで着いたキャバクラのあるお客様。

※ヘルプ:お客様の指名のキャストが別の席に行っている間に、繋ぎとして着くキャスト。

 

そのお客様はグレーのスーツをびしっと着ていましたが、手を見るとゴツい指輪がギラリと光る。
それに、やけに落ち着いているというか、穏やかで優しげだけど、40歳というわりに妙な貫禄がある。

サラリーマンでは…ない…??

 

私がそのお客様に何のお仕事をしてるんですかと聞くと「ローソンでバイトしてる」と。

あ、そ、そうなんですかー・・・(絶対違うでしょ)

 

そのとき、ちょうど近くに来たボーイさんに彼が話しかけました。

「ね、◯◯くん。俺の仕事、ローソンだよね」

「え、え~~~?いやぁ…(汗) 」

明らかに戸惑って苦笑いするボーイさん。

んん?どゆこと??

 

 

 

その後、よくよく聞いてみたら893の組長さんだった( ゚Д゚)

 

40歳で組長って、ずいぶん若い。
小さい組だし、最近就任したばかりだよと言っていましたが、本当にオーラが違いました。
恐いとは感じないけど、でも気圧されるというか。

お仕事のことも少し聞かせてもらって、とても貴重な経験だったなぁと思います。

そしてこの人に指名されてるキャバ嬢さん、すごい(笑)

 

 

 

あと、ガールズバーには外国人さんもたまにいらっしゃるんですよね。
日本語が全く喋れない方には当たったことないですが。

アメリカ人さん、韓国人さん、スリランカ人さん・・・だったかな?

 

このスリランカ人さんになぜかやたら気に入られてしまい、毎日LINEで口説かれました。笑
でも職場の日本人にとても親切にしてもらってるというのはイイ話だったなぁ。
まだ日本で働いてるのかしら。

 

韓国人さんはすごく博識で、英語も話せるトリリンガル。
日中韓の歴史や政治の話なんかもたくさん聞かせてくれました。

 

 

そういえば、「年内(2016年だったかな?)に中国と戦争になって日本は滅びるから、もう働いたりお金を貯めたりするのは意味ないよ」と言っていたお客様もいたわ・・・
今のところ幸い戦争にはなっていないので、今後もならないことを切に願います。

 

 

あと、キャバクラで煙草ではない何かやべーものを吸ってたお客様。
「何が良くて何が悪いかは、法律じゃなくて、俺が自分で決める」って言いながら薬キメないでくれ。
てか、キメ顔でドヤってるところ悪いけど、日本は法治国家なので法律が決めるよ。
そして煙をこっちに向かって流さないで。私は吸いたくない。

 

 

 

 

さて、今回はこんなところでしょうか。
どんどん出てきて長くなってしまいました(笑)

 

他にもご紹介したいお客様はたくさんいるのですが、今後別の記事に登場してもらうかもしれないので、このくらいで。

 

水商売という仕事は、本当に出会いの宝石箱や~!!

嫌なお客様などいないとは言えないけれど、その経験も含めて全て私の大切な財産です。

 

ではでは、お読みくださってありがとうございました!

 

 


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