ガールズバー「レッド」にガツガツ系ベテランキャストがやって来た

こんにちは!
知沙都です。

 

前回は私の働くRed Moon Bar(レッド)に指名制が導入されたお話でした。

ワンツー間違いなしと思われたリンちゃん・メイちゃんが意外と営業熱心でなかったため、私がNo.1になっちまったのです。てへ(嬉しい)

 

 

さてさて。

今回は、指名制が始まった月の下旬、レッドに新しく入ってきたキャスト2人のお話。

まぁ新人ちゃんならお客様を掴めるようになるまでしばらくかかるはず。すぐに売上争いの強敵になることはない。

 

と思っていたら、2人とも水商売ガッツリ経験者。
接客も営業もお手のもの。

ヤヴァイイイイイ( ゚Д゚)

強敵だっただけでなく、いろんな意味で強烈でした…

 

 

 

まず1人目、かおるちゃん。

店長・小関さんの紹介でやって来た現役キャバ嬢。

 

あくまでも私のイメージですが、いかにもキャバ嬢らしい見た目でしたねぇ。

要はギャルっぽい。

明るい茶髪でくるんくるん。
ばしっとアイメイク。
私服でも露出が多い。

 

可愛いんですけどね。
ええ、可愛いんですよ?

でもレッドの他のキャストに比べると、圧倒的ギャル感。

 

可愛いんですけどね。

レッドの色と少し合ってないというか…

可愛いんですけどね。
可愛いんだよなぁチクショー。

 

当時22歳でしたが、確か10代からキャバ嬢をやってるんだったかな。
ベテランさんです。

 

やっぱり会話の取っ掛かりをつくるのが上手いですし、何といってもエンターテイナー。

プロ並みの歌唱力を持ち、お笑い芸人みたいなことも恥ずかしがらずにできちゃう。

かおるちゃんのいる席はいつも盛り上がっていました。

 

 

それはいいんです。
素晴らしいです。
私としても学ぶべきところがたくさんあります。

 

 

しかしですねぇ。

 

 

声がでかい!!!

 

声がでかい!!!

 

もっと言うと、

 

 

 

う る さ い!!!

 

ガールズバーの店内は騒がしいので、声が大きくてよく通るのは全然構わないんですよ。

でも、他の席のお客様から眉をひそめられるくらい笑い声がうるさい。

 

そのうえ、かおるちゃんがキャバクラから連れてくるお客様もドンチャン騒ぎが好きな若いパリピばかり。

それも別に悪いとは言わないですが、どうにもレッドに馴染まず。

 

ギラギラガツガツしていたので、どれだけ稼いでくれるだろうかと小関さんはホクホクしてるようでしたけどね。

 

酒癖の悪さを初回出勤時に晒してしまったこともあり、キャストも常連さんもドン引き。

 

彼女の明るく気取らないキャラクターで徐々に受け入れられていき、いつの間にかレッドの一員になっていましたが…

私も初めは「とんでもねーのが来た」と思いました(笑)

 

 

かおるちゃんの印象的なエピソードを1つご紹介します。

 

すでにバッチリ出来上がった40代くらいのお客様がいらっしゃった時のこと。

 

その方はとにかく暴言がひどくて。
1人だとツライので私と先輩が一緒についたのですが、

「てめぇら、不細工なツラしやがって!!」
「このデブが!!店長に迷惑かけてんじゃねぇぞ!!」

こんな感じで延々と私たちを罵り、会話になりません。

 

ずっと怒っているようなお客様にどう対応すればいいのか分からず、「そうですね」「すいません」とペコペコ返事をするので精一杯。

 

その時、ドリンクを作るためにかおるちゃんが近くにやって来ました。

 

お客様がかおるちゃんにも「おい、てめぇもブスだな!!」と食いかかります。

それに対してかおるちゃんは、

 

 

 

「アハハ!!うるせぇハゲ!!」と笑いながら反撃したのです。

 

 

私    (@Д@;)

先輩 (@Д@;)

 

 

 

すると、お客様はまさかの大喜び。

暖簾に腕押しではなくて思い切り言い返されたかったんですかね…

 

その後は接客を私たち2人からかおるちゃんに交代し、結局お客様は数万円使って帰りました。

 

 

暴言に慣れていること、怯まないこと、お客様の願望を見抜くこと。

 

どれも当時の私にはできないことばかりで、これがベテランキャバ嬢か…と脱帽でした。

 

 

 

2人目、しーちゃん(しおり)。

 

前に別の記事で一度書いたことがありますが、覚えててくださってる方はいらっしゃるでしょうか。

 

しーちゃんのこと、私は

 

 

だーーい

 

 

だーーい

 

 

 

だーーーーーーい

 

 

 

 

きらーーーーーーーーい(^ω^)

 

若くて可愛くて細くて歌が上手いからじゃないですよ。

 

お客様から人気があって、No.1の座を脅かされたからでもないですよ。

 

パリピにもおじさまにも対応可能なオールマイティーさに嫉妬したからでもないですよ。

 

 

 

しおりのせいでレッドの規律が乱されまくったからじゃ。

 

しおりがレッドの暗黒時代を創出したんじゃ。

 

おかげで苦労しましたわ。

 

 

しおりはレッドの系列店舗から移籍してきました。

元々は、別の記事に書いた売上女王・ルカさんと同じ店舗の在籍。
レッドよりも前から指名制が導入されていた店舗です。

 

ルカさんの店舗は、小関さんがレッドに来る前に店長研修を受けていた所でもあります。

そのため小関さんはしおりのことをよく知っており、「(しおりの積極的な営業が)レッドのキャストたちにとって良い刺激になるだろう」と期待していました。

 

 

その店舗を他のキャストとのいざこざで辞め、レッドにやってきた、と。

おいおい。トラブルメーカーの匂いしかしねぇ。

 

 

とはいえ…彼女みたいなのをコミュ力が高いっていうんですかね?

 

どのキャストにもニコニコ接して、誰とでもすぐ打ち解ける。
もちろん私に対してもフレンドリーでした。

得意とするお客様の範囲も広い。

 

そういうところは純粋にすごいと思うし、羨ましかったです。

 

 

でも、だからこそ厄介だったんですよね。
上手いこと味方をつくりやがる。
ベテラン風を吹かせて、優しくして。

 

お前がラクして稼ぐことしか考えてないのも、それを表立って非難されないように取り巻きをつくってることも、分かってるよ。こっちは。

 

まぁそれでも結局は好き勝手やらせてしまったわけだけど。

 

ああ、本当に嫌い。
しおりだけは本っ当に嫌い。

 

大嫌いすぎて、今でも忘れられないのが大変悔しい。

 

かおるちゃんは嫌いじゃないですよ。念のため。特別親しくはなかったですけどね。

 

 

ところで。

好きか嫌いかは一旦置いておいて、こんな水商売のベテランがレッドに入ってきたら私はどうなるか。

 

 

 

燃えます。

 

 

そりゃあもうメラメラと。

 

 

だって、負けたくないじゃないですか。

レッドのNo.1をキャバクラや系列他店舗から来たキャストに持っていかれたくない。

 

彼女たちに取られるくらいなら、リンちゃんやメイちゃんに譲った方がマシ。

生え抜きの誇りがあるのよ。

 

キャバ嬢さんにはガールズバーは格下に見られがちだし、レッドは系列の中でも売上の悪い店舗だし。

 

かおるちゃんもしおりも余裕だと思っていたかもしれません。

 

でも、そう簡単にはいかないわよ。

 

 

 

ということで、今回は良くも悪くも(?)レッドに新しい風を送り込んだキャスト2人についてお届けしました。

今後も登場する予定です。

 

最近ちょっと登場人物が増えてきましたね…
これでもかなり絞ってるのですが、ずっと読んでくださってる方々はこんがらがってしまっていないでしょうか(汗)

今度まとめ回をつくろうかしら。

 

 

ではでは、今回はここまで。
お読みくださってありがとうございました!

 


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