ガールズバー「レッド」に遊びに行った話1

先日、約7か月ぶりに古巣「Red Moon Bar(レッド)」に遊びに行った。

私が約3年間働いた、思い出のガールズバー。

今は引っ越してしまって遠方に住んでいるが、近くに行く用事があると、少し無理をしてでも時間を捻出して顔を出したくなってしまう。

 

(「無理をしてでも」なんて言いつつ、結局今回は2日連続で行ってしまったのだけど笑)

 

レッドのキャストを完全に辞めてからは、もう1年以上経つ。

それでも「レッドに遊びに行きたいから付き合ってほしい」とお願いすると快諾してくれる元お客様がいて、本当に有り難いし、とても幸せなことだと思う。

 

この日一緒に行ってくれたのは「みっくん」。

気付けば、もう3年くらいの付き合いになるのかな?

 

今回はまず、彼の話から。

 

みっくんと初めて会ったのは、私がレッドで働き始めてちょうど1年くらいの頃。

当時、新入社員さんが店長見習いとしてレッドで研修を受けており、彼がお客様として連れてきた友達がみっくんだった。

 

みっくんは大のキャバクラ好きで、夜のお店での遊び方を心得ている。

私を気に入ってくれたのは顔だったのか脚だったのか(笑)接客だったのか分からないけど、すぐに私の指名客様になってくれて、ほぼ定期的にお店に来てくれるようになった。

 

気に入られそうなポイントがそんなにあったのかよ、自慢かよ、と思われるかもしれないが、そうではない。

 

みっくんは私を1ミリたりともけなしたことがないのだ。

 

可愛いとか、大好きとか、喋っていると楽しいとか、ストレートな台詞でいつも(対面でもLINEでも)褒めてくれる。

ただ、脚フェチ(?)なのはどうやら本当みたいなので、やっぱり脚かも。笑

 

 

夜のお店に来るお客様の中には、お金を払っているんだから店員に何を言ってもいいだろうという考えの人も少なくない。

しかし、打ち解けた仲なら分かるけど、初対面の男性から「ブス」「デブ」「ババア」なんて言われたら嫌な気分になるに決まってるだろう。

もちろん、こちらは一応慣れてはいるけどさ。

みっくんは冗談でも絶対にそういうことは言わない。私に対してだけではなく、他のキャストにも。

 

 

逆に、彼氏でもないのに「可愛い」「大好き」とかいつもストレートに言われるのはウザくないのかって?

 

正直なところ、最初は対応に困った。

水商売歴もまだまだ浅かったし、顔を合わせるたび・LINEをするたびにそういうことを言ってくるお客様も他にいなかったので、どう返事をするのが正解か分からなくて。

 

しかしながら、みっくんの場合は「ちさとちゃん、大好きだよ~」→スルーもしくは「ありがとう(*^^*) 」でOKなのだ。

 

「俺が好きって言ってるのに、それに対して何も答えてくれないの?俺はちさとちゃんの中で何番目なの?俺を恋愛対象として見てくれてるの?付き合える可能性はあるの?」

 

こういうことを言ってくるお客様も実際いる。

でも、女の子は正直困っちゃうじゃないですか・・・

いろんな返し方があるけど、はっきり「好き」とも「好きじゃない」とも言えないわけだから。

 

みっくんは夜のお店で遊び慣れているだけあって、キャストが困ることはしない、言わない。

先ほどの「キャストをけなさない」というのも同様。

そういうことをしていると、結局は自分自身がキャストから疎まれる客になってしまうわけだし。

 

 

さらには、他のお客様と指名がかぶってしまい、自分の指名したキャストが席を離れてしまってもしつこく文句を言わない。

 

「ちさとちゃん、人気者なんだね。でも俺がちさとちゃんにとって一番だよね?俺を優先してくれるよね?何分で戻ってくる?10分以上かかったら俺は帰るからね?」

 

「遅いよ。15分も待ったよ。俺よりあの客の方が大切なの?あとはもうずっと俺のところにいるよね?また席を離れるなら、俺は帰るからね?」

※「結局15分待ってくれているじゃないか」と思われるかもしれないが、そもそも10分では戻れないと言ってあるし、戻る時間も伝えている。

 

もちろん気持ちは分かる。

お気に入りのキャストにしかお金を使いたくないのは当然だし、その子が他の男性と楽しげに話しているところが視界に入るのは不快だろう。

決してお客様が待ってくれて当然と思っているわけではない。

 

だけど、「俺が一番だよね?」「もう帰るからね?」って圧力かけるのやめろ!汗

ガールズバーにはあなた以外にもたくさんのお客様がいて、キャストは仕事として動いてることを分かってくれ!と言いたくなる。

 

みっくんは「早く戻って来てね(T^T) 」くらいは言うものの、こちらを責めたり不機嫌になったりはしない。

私の代わりに席に着いたキャストと喋りながら待っていてくれる。

もちろん、せっかく来てくれたのに全ての時間着くことができないのは申し訳ないので毎回謝っているけど、キャストが動きやすいようにしてもらえるのは本当に有り難い。

 

 

ずいぶん話が長くなってしまったけど、要するにみっくんはとても良いお客様なのである。

お店やキャスト側のことを考えてくれて、定期的に通ってきてくれて、しかも指名の乗り換えもしない。

 

 

・・・あまりお金を使ってくれないことだけは、少し残念に思っていたけれど。笑

 

 

みっくんはいつもあまりお金を使いたがらない。

知り合った当初は三十路目前にしてフリーター、現在は定職に就いているけれども、ケチケチしているのはずっと同じ。

 

いつも席に着くなり「今日は4000円までしか出せない」とか「5000円しか持ってきてない」と言ってきて、指名キャストである私はげんなりしていた。

まあ、キャバクラに行くためのお金も残しておかなきゃいけないから仕方ない。笑

4000円や5000円だって大金ですよ。あくまでもガールズバーでの話です。

 

「5000円しか持ってきてない」と言ってたのに、お会計で1万円札を出したときは、さすがに「ちょっとちょっとー!話が違う!」ってなったけどね(笑)

 

 

 

さてさて、そんなみっくんと半年ぶりの再会。

 

私は昼間にいろいろと用事があったから動きやすい格好の方が良かったんだけど、みっくんが好きだと言ってくれたヒールの高い靴、髪形はハーフアップにして行った。

それにちゃんと気付いて「俺のためにありがとう(*^^*) 」と言ってくれるみっくんは、やっぱり良い人だ。

 

 

2人でレッドに到着したのは23時くらいだったかな。

 

私が辞めた当時と変わらない店長が「ちさとさん、お久しぶりですー!!」と出迎えてくれた。

(この店長(女)は、ガールズバー歴は長いけど私よりも若いので、私に丁寧語を使ってくれている)

 

 

みっくんとは辞めてからもずっと連絡を取り合っていて、働いていた頃より現在の方が一層仲良くなった感がある。

店長と、私の現役時代を知っているキャストが着いてくれて、4人で当時の思い出話に花を咲かせた。

キャストだったときには言えなかったぶっちゃけトークもあったりして。

 

 

それから、みっくんといえばカラオケ。

 

私はTwitterのプロフィールに「RIP SLYME黄昏サラウンドがMYテーマ曲」と書いているんだけど、この「黄昏サラウンド」という曲はみっくんがカラオケで歌ってくれて初めて知った。

夜だからこそ語れること、夜だからこそ打ち解けられる人々。

朝が来て太陽が昇ると、楽しい時間が終わりになってちょっと寂しさを感じること。

そんな歌詞が、私がガールズバーで働きながら感じていた気持ちにぴったりだったのだ。

 

あとは・・・みっくんが毎回のように歌っていたのがCLUB PRINCEの「LOVEドッきゅん」(笑)

歌舞伎町のホストの歌。

私はレッドで働き始めるまで聞いたこともなかったので一般的な知名度が分からないんだけど、宴会ソングとして有名なのかな?

 

 

この曲は、合いの手がすごく多い。

「LOVE♪ LOVE♪ LOVEドッきゅん♪」とか。笑

現役時代はノリノリでやってたけど、久々にやることになると非常に恥ずかしい。

年齢的にも若くないし、「ドッきゅん♪(ピストルのポーズ)」って・・・!!

 

ええ、まぁ今回ももちろんやりましたけどね(笑)

一応立場としてはお客さん側で遊びに行っているとはいえ、みっくんに楽しんでもらおうという意識はキャスト時代と何ら変わらない。

やるとなったら全力で。笑

 

 

こうして一緒に喋って歌って、始発が動き出す時間までレッドで過ごした。

 

先述の通り、みっくんはいつもレッドで5000円くらいしか使わなかったから、滞在時間はせいぜい2時間程度。

こんなに長く一緒に過ごしたのは、実は初めてだった。

 

お会計はどうしたのかって?

今回は最初から7:3で私が多く出す約束をした上で付き合ってもらったのだ。

そうすれば、着いてくれたキャストにドリンクもたくさん出してあげられるし。

 

キャバクラみたいに数万円とかにはならないから、たまにはいいの!笑

 

みっくん、ありがとう。

おかげで久しぶりに楽しい夜だった。

 


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